なかなか点数が伸びない理由を考えてみます。
中学生の英語学習で「している」= ing形、「こと」= to不定詞、と日本語訳で覚えていませんか?実はそれが、テストで点が伸び悩む原因かもしれません。この記事では、文法の丸暗記から抜け出し、英語を英語のまま理解するための考え方のヒントを、DLE英語学習塾での実例を交えながらお伝えします。
DLEに在籍生徒さんの期始めテスト平均点
- 中学2年生の3学期期始めテスト平均点:
| 英語 | 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 合計 |
| 89.8 | 69.3 | 70.4 | 68.5 | 72.6 | 370.5 |
- 中学1年生3学期の期始めテスト平均点:
| 英語 | 国語 | 社会 | 数学 | 理科 | 合計 |
| 75.9 | 56.4 | 56.8 | 61.2 | 59.8 | 310.1 |
中学生の不定詞、「している」と「こと」の落とし穴で悩んでいませんか?

「テスト、返ってきたよ」
お子さんが見せてくれた英語の答案用紙。がんばって勉強していたはずなのに、なぜか点数が伸び悩んでいる…。特に英作文や文法の問題で、惜しい間違いが多いように感じる。
「『〜している』はing形だって習ったのに、どうしてここは違うんだろう?」
「『〜すること』はto不定詞を使うって覚えたのに…」
そんなふうに、お子さんが首をかしげている場面はありませんか?
一生懸命に公式のように覚えたルールが、いざテストになると通用しない。そんな経験が続くと、お子さんは英語に対して「なんだかよく分からない」「難しいな」と感じてしまうかもしれません。
この記事では、多くの中学生が経験する英語学習の「ちょっとしたつまずき」の正体と、その乗り越え方について、DLE英語学習塾での子どもたちの様子を交えながら、一緒に考えていきたいと思います。すぐに答えが見つからなくても大丈夫。少し視点を変えるだけで、英語の世界がぐっと分かりやすくなるヒントが見つかるかもしれません。
「日本語に訳す」ことから一度離れてみる
中学生の英語学習でよくあるのが、「日本語」と「英文法」を一対一で結びつけて覚えてしまうことです。もちろん、最初はそれも大切なステップ。でも、英語の力が伸びてくると、だんだんとこの「日本語訳頼み」の学習法が、かえってつまずきの原因になってしまうことがあるんです。
よくある勘違い①:「〜している」は、いつもing形?
例えば、「現在進行形」を習うとき。「〜している」という日本語を見たらing形(be動詞 + ~ing)にすると覚えることが多いですよね。
でも、次の日本語を英語にするとき、どうでしょうか?
- 「私は今、犬を飼っている。」
- 「私は幼稚園の頃から彼を知っている。」
どちらも「〜している」と書いてありますが、英語にするときに進行形にはしないんです。(I have a dog. / I know him… となります)
これは、「〜している」という言葉が持つ意味が、日本語と英語で少し違うからです。英語の進行形は「今まさに、その動作の真っ最中」という、躍動感のあるイメージ。でも日本語の「〜している」は、「飼っている」や「知っている」のように、「状態」を表すときにも使いますよね。
もし「している = ing形」とだけ覚えていると、この違いに気づけず、「あれ?」となってしまうのです。
よくある勘違い②:「こと」は、いつでもto不定詞?
不定詞も同じです。「〜すること」と訳すのが「to + 動詞の原形」だと習います。
「サッカーをすることは楽しい。」
→ To play soccer is fun.
これは正解です。でも、こんな文はどうでしょう。
「私は今日、たくさんのことを学びました。」
この文の「こと」を見て、「toを使わなくちゃ!」と思ってしまうお子さんが、実は少なくありません。でも、この場合は I learned many things today. のように、「things(もの・ことがら)」という単語を使うのが自然ですよね。
「こと」という日本語に惑わされず、その文が本当に伝えたいのは「動作」なのか「物事」なのかを考えることが大切になってきます。
大切なのは「文の骨格」を意識すること
では、どうすれば日本語訳のワナにはまらずに、英語を理解できるようになるのでしょうか。
私たちDLEでは、文法用語をむやみに避けるのではなく、「これは主語だね」「これが文の動詞だよ」というように、【文の骨Kaku(骨格)】を意識することを大切にしています。
- 主語(S):だれが、なにが
- 動詞(V):どうする、〜です
この骨格が分かると、
「文の最初に主語が来たから、次は動詞が来るはずだ」
「ここがこの文の本当の動詞だから、もう一つ動詞を置きたいなら、toをつけたりingをつけたり形を変えなきゃいけないな」
といったように、パズルのように文の構造を組み立てられるようになります。「日本語がこうだから」ではなく、「英語のルールとして、ここにはこの形の言葉しか置けないから」という視点に変わっていくんですね。
これは、付け焼き刃のテスト対策とは少し違います。学校の定期テストの過去問を解いて答えを覚えるような学習では、問題の形式が少し変わっただけで太刀打ちできなくなってしまいます。でも、文の骨格を理解する力は、どんなテストでも、そして将来英語を「使う」ときにも役立つ、本当の意味での「基礎力」になってくれるはずです。
「わかる」が自信に変わる瞬間
DLEでは、文法を学ぶクラスとは別に、たくさんの英語を読んだり聞いたりするRL【リーディング(読解)&リスニング(聞く力)】クラスも設けています。
もちろん、最初は難しく感じるお子さんもいます。でも、毎週たくさんの英文に触れていると、不思議と変化が訪れます。
- 文の中で文法を学ぶから、使い方が体にしみこむ
「あ、この間の不定詞って、こういう時に使うんだ!」と、知識が体験と結びつきます。 - 「英語を英語のまま」前から理解するクセがつく
いちいち後ろから日本語に訳さなくても、主語・動詞を追いかけながら、前から意味を捉えられるようになります。 - 語彙力が自然と増えていく
毎週の小さな単語テストも、続けていくうちに「脳の筋トレ」のようになります。最初は大変でも、だんだんと覚えることに抵抗がなくなり、記憶力そのものが鍛えられていく感覚です。
宿題や単語の暗記は、決して楽なことではありません。最初はなかなかできない子もいます。でも、私たちは「やりなさい!」と強制するのではなく、「やるのが当たり前」という教室の雰囲気の中で、その子のペースを待ちながら、声をかけ続けます。
そして、少しずつできることが増え、テストの点数が上がったとき。
「DLEで言われた通りにやったら、本当に点数が取れた!」
その成功体験が、お子さんの中に「やればできる」という確かな自信を育ててくれます。そのとき初めて、宿題や日々の学習が「やらされるもの」から「自分の力を伸ばすためのもの」へと変わっていくのだと思います。
最後に
もし今、お子さんが英語の成績に伸び悩んでいたり、勉強の仕方に迷っている様子が見られたりしたら、それは、お子さんが「丸暗記」の学習に縛られているからかもしれません。そこから一歩進んで、もっと深い理解へと向かうことが誰しも必要だと考えています。
正しい方向性で学んでいくことさえできれば、点数だけを見て一喜一憂することよりも、お子さんが「あ、なるほど!」と感じる瞬間を一つでも多く作ってあげることが大切だと思います。
『正しいやり方で。』これが英語学習では大切ですね。
その小さな「わかった!」の積み重ねが、いつか英語への苦手意識を溶かし、大きな自信へとつながっていくはずです。

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