『勉強ができない』について大人ができること

勉強ができない。どうやって勉強すればいいの?

こんな質問や悩みをいただくことは多いです。

これは各々違います。全員に当てはまる、絶対伸びる勉強法!という魔法は存在しません。
正しい方法で、やるべきことを継続できた人ができるようになります。

今日は、「勉強に向かう姿勢」について大人がどう接するか、という点から考えます。

この場合の大人は、私も含め指導者、教師、親、など子どもたちにかかわるすべての大人を考えています。

学校の教員時代からの経験の中で、子供たちの多くの課題として挙げられるのが

・言われたとおりのことしかしない。

・言われないと気が付かない。

臨機応変に対応することができない。

・向上心がない。

この点はスポーツでも、勉強でも同じことが言えますね。
どれか一つでも欠けると成長速度は鈍化します。いくらやり方を知っていても気持ちがついてきていないと身に付きません。

私の経験からの主観ですが上記の課題を抱えている理由を4パターン、ご紹介します。

1,目標がない

これは一番多い印象です。かつて私もそうでした。勉強が大嫌いでした。

・何をしたいのか

・何点ほしいか。

・どこの進路に行きたいか。

この目標がないと勉強をする意味が見出せません。目標がなく辛いことをやり続ける。大人でも難しいです。

次のテストで何点ほしいか。どこの高校・大学に行きたいか。どうなりたいか。

大人としてできることは、これらを見つけてあげることではなく、これら”自分”で見つけられるように、”自分で”考えさせることだと考えています。

2,キャパオーバーである。

中学で部活が始まってこのパターンはよくあります。

朝の8時から夜の18時までほぼ休みなしで、子どもたちは学校で生活します。その後に塾や習い事、宿題、勉強、そして今はスマホで学校外でも人間関係が継続します。体力的、精神的にも疲れて勉強に身が入らない。目標を持つ気になれない。という悩みはほとんどの生徒たちが抱えているのではないか、と思うほどです。

楽な方向へ逃げることばかり考えてしまう傾向にある場合、キャパオーバーであることが多い印象です。

このキャパシティー(体力・容量)は個人差があります。

その成長段階や個人にあったものを大人が選択させることも重要ですね。

3,勉強の仕方をしらない。

大人から見れば当然のことも子どもたちからするとわからないということはたくさんあります。それは恥ずかしいことでもなく当たり前のことです。

今までの勉強の仕方が明らかに間違っているのに気が付かない。
そこに適切なタイミングで、適切な声掛けをすることが大切だと考えています。
テストで点が悪い時に、

・勉強をしていないからなのか、

・勉強の仕方をしらないからなのか、

を大人が見極めることが大切です。

前者の場合厳しく話をしても本人に心当たりがあれば心に響きます。しかし後者の場合、「しっかりやれ!」と怒られてもモチベーションが低下するだけで、「自分はやってもできない」と考えるようになってしまいます。

4,考える方法をしらない。

私もよく教員時代、「もっと考えて行動しなさい。」「少し考えてごらん。」と考えることを強要していました。
指導者として×ですね。

勉強の仕方と同じように、

・考え方をしらない。

・考えるということ自体を普段からしていない。

と考えられるようにはなりません。

例えば、よくある学級の例でいうと

☆失敗を恐れて大人がすべてやってあげる学級は子どもが育ちません。トラブルをすべて解決してあげる。わからないことをすべて教えてあげる。確かにそっちの方がスムーズですし、できているように見えます。しかし身についているわけではありません。身をもって経験させることは大切ですね。

子どもに自分でやらせる、という”名目”ですべて任せる(放任する)ことも危険があります。学級崩壊が起こる一番大きな原因の一つです。大人がブレない指針を持って接し、子どもがいかにも自分で考えているかのように感じさせる。そして、失敗も成功も経験させてそれが”自分の責任”であることを自覚させる。ただ取り返しのつかない大きな失敗はしないように導いてあげることが大人としてできることなのだと思います。

子どもたちによくよく話を聞くと「そんな風に考えていたんだ!」と気づかされることはよくあります。私自身も含め、大人が自由と放任をはき違えないようにすることは重要だと考えています。

いろいろ偉そうに述べましたが、これらは550名以上の生徒さんとその保護者の方々や200名以上の先生方と接してきて私自身が学んだことです。私自身ができているという上から目線のものではありませんのでご容赦ください。

大人の当たり前は、子どもにとっての当たり前ではありません。たとえ親子であってもそうなのだと思います。逆にいうと親子だからわかることもあるのだと思います。

私も常々、指導者としての在り方を試行錯誤しています。大人も子どもも成長を止めてはいけないという思いから、私自身も日々、一日2時間から3時間は勉強に時間を費やしています。

DLEでは宿題等も自分で考えていく、自分の責任で勉強をしていくという姿勢を大切にしていきたいと思います。

自分の意志による勉強にかなうものはないですね。

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