「うちの子、部活が大変そうで…」そんな風に感じていませんか?
「中学生になったら、何か部活に入らないとね」
「高校では、部活を3年間やり遂げることが大切だよ」
そんな会話を、お子さんとしたことがあるかもしれません。
毎日クタクタになるまで練習して、土日も休みなく活動する。そんなお子さんの姿を見て、「一生懸命でえらいな」と感じる一方で、「勉強は大丈夫かしら」「あんなに大変で、本人は本当に楽しいのかな」と、ふと心配になる瞬間はありませんか?
「みんなやっているから」「入るのが当たり前だから」と始めた部活動が、いつの間にかお子さんやご家庭の大きな負担になっている…。そんなお悩みを聞くことも少なくありません。
この記事では、「何のために部活をやるんだろう?」という素朴な疑問に立ち返りながら、これからの時代にお子さんにとって本当に価値のある時間の使い方とは何か、一緒に考えていきたいと思います。すぐに答えが出る話ではありませんが、パパやママの心が少し軽くなるようなヒントが見つかれば嬉しいです。
「頑張ること」が目的になっていませんか?
部活動に一生懸命打ち込むことは、もちろん素晴らしい経験です。仲間と目標に向かって努力したり、厳しい練習を乗り越えたりする中で、たくさんのことを学べるでしょう。
ただ、時々私たちは「厳しい環境で頑張ること」そのものが目的になっていないかな?と振り返ってみることも大切かもしれません。
- 昔からの厳しいルールに、ただ従っているだけになっていないかな?
- 先輩や先生の言うことを聞くだけで、自分の頭で考える機会が減っていないかな?
- 「忙しいこと」がステータスになって、他の大切な時間が見えなくなっていないかな?
子どもたちの世界では、「みんながやっているから自分もやらなきゃ」という気持ちが働きやすいものです。特に、大きな組織や伝統のある部活では、自分の意見を言ったり、新しいことを試したりする雰囲気が生まれにくいこともあります。
もちろん、チームで活動する以上、ルールや協調性はとても大切です。でも、もしお子さんが「ただ言われたことをこなすだけ」「自分の意見を言う場面がない」と感じているとしたら、それは少しもったいない時間になっているのかもしれません。
これからの時代に、本当に「役に立つ力」って?
これから先、AI(人工知能)がますます社会で活躍するようになると言われています。単純な作業や、指示されたことを正確にこなす仕事は、AIの得意分野です。
では、人間にしかできないこと、これからもっと大切になる力は何でしょうか。
それはきっと、「自分の頭で考えて、人を巻き込みながら新しい価値をつくる力」ではないかと、私たちは考えています。
例えば、
- 「こんなことをやったら面白そう!」とアイデアを出し、仲間を集める力。
- どうすればみんなが楽しく活動できるか、居心地のいい場をつくる力。
- 意見が違う人と話し合いながら、目標に向かって進んでいく力。
こうした力は、大きな組織の歯車として働くだけでは、なかなか身につきにくいものです。むしろ、人数が少なくても、自分たちで「どうしようか?」と試行錯誤する経験の中にこそ、学びの種はたくさん隠されています。
DLEでは、こんな風に考えています
私たちの教室でも、子どもたちには「やらされる勉強」ではなく、「自分で考える学び」を大切にしています。ただ答えを教えるのではなく、「どうしてそうなるんだろう?」「もっと良い方法はないかな?」と、子どもたち自身が問いを持つことを応援しています。
それは部活動も同じかもしれません。
大会での勝利やとにかく長時間頑張ることだけがゴールではありません。自分たちで練習メニューを考えたり、新入部員を増やすためにイベントを企画したり…。そんな「運営する側」の視点を経験することこそ、社会に出てからも生きる、かけがえのない学びになるのではないでしょうか。
「部活を辞める」以外の選択肢も
「うちの子には合っていないかも…」と感じても、すぐに「辞める」という決断をするのは勇気がいりますよね。大丈夫、選択肢は一つではありません。
大切なのは、お子さん自身が「自分にとって何が大切か」を考える時間を持つことです。
- 本当にやりたいことは何だろう?
もし今の部活に情熱を注げないなら、もっと好きなことに時間を使ってもいいかもしれません。高校生であれば自分でサークルや同好会を立ち上げて、仲間を集める経験は、大きな自信につながるはずです。 - 部活との関わり方を変えられないかな?
「部活80%」ではなく、「部活30%、勉強や趣味70%」のように、力の入れ具合を調整することも一つの方法です。すべてを完璧にこなそうとせず、自分にとって心地よいバランスを見つけることが大切です。 - 今は「勉強」に時間を使うという選択
もし将来やりたいことがまだ見つかっていないなら、今は勉強にしっかり時間を使う、というのも立派な選択だと思います。部活が終わってから頑張る、が通用しない大学受験では高校1年生からの学びが大学進学やその先の可能性を大きく広げてくれます。大学という新しい環境で、改めて自分のやりたいことを見つける時間も作れます。
どんな選択をしても、間違いではありません。
一番もったいないのは、「得るものもなく、なんとなく続けている」うちに、考えることをやめてしまい、あっという間に3年間が過ぎてしまうことかもしれません。
お子さんとの会話、何から始めますか?
この記事を読んで、「うちの子はどうだろう?」と、少し気になったかもしれませんね。
もしよかったら、今度お子さんと話すときに、こんな風に声をかけてみてはいかがでしょうか。
「最近、部活どう? 楽しい?」
「大変そうだけど、一番やりがいを感じるのはどんな時?」
答えを急かしたり、親の意見を押し付けたりせず、まずはお子さんの気持ちに耳を傾けてみてください。「大変だよ」という言葉の裏に、どんな本音が隠れているのか。
組織の運営能力、集団の動かし方、継続して努力することの大切さの実感、目標に向けて主体的に努力する姿勢などが学べていればよい時間が過ごせていますね。
ただただ忙しい、勉強が犠牲になっている、みんなやっているから、辞めにくい、先生や先輩の命令を聞いているだけ、楽で友だちとのおしゃべりが楽しい、受動的、周りに合わせて付いていくだけ、なのであれば部活とのかかわり方を考えるいい機会です。
部活動は、お子さんの成長にとって素晴らしい機会になり得ます。でも、その形は一つではありません。お子さんが自分自身の頭で考え、納得のいく時間を選び取っていくこと。それを見守り、時には一緒に悩んであげることこそが、大人としてできる一番の応援なのかもしれません。
どうか、周りと比べず、お子さん自身の「ものさし」を大切にしてあげてほしいと思います。


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